不安で眠れないのはなぜ?ストレス・自律神経との関係を解説

投稿日 2026年07月06日

自律神経失調症睡眠障害
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夜になると不安で眠れないと悩んでいませんか?

不安やストレスを抱えると、心身を活動モードにする交感神経が優位になりやすく、夜になってもリラックスできず寝つきの悪さや眠りの浅さにつながります。

この記事では、不安やストレスで眠れなくなる理由、不安で眠れないときに現れやすい症状や疑われる病気、対処法や受診の目安について紹介します。

なぜ眠れなくなる?不安やストレスで自律神経が乱れる仕組み

不安で眠れない背景には、気持ちの問題だけでなく、脳や自律神経の働きが関係していると考えられます。ここでは、不安で眠りが妨げられる仕組みについて詳しく解説します。

不安を感じると脳が覚醒状態になる

不安を感じると、脳が危険に備えようとして覚醒しやすくなります。

眠るためには心身が休息モードに切り替わる必要がありますが、心配事や緊張が強いと、脳は考え続けなければならないと判断します。

例えば、明日の仕事や人間関係、将来の不安を思い浮かべるだけでも、心拍が上がったり呼吸が浅くなったりすることがあります

その結果、布団に入っても頭が冴えて眠りにつきにくくなることがあるため、不安で眠れないときは脳の興奮を落ち着ける工夫が大切です。

厚生労働省 e-ヘルスネットでは、不眠症の原因はストレス、こころや体の病気、薬の副作用などさまざまと説明されています。

不安や心配事で眠れない状態が続く場合は、単なる寝不足ではなく、不眠症状の一つとして整理して考えることが大切です。

参考文献:厚生労働省 e-ヘルスネット「不眠症」

ストレスで交感神経が優位になる

ストレスが続くと、活動や緊張に関わる交感神経が優位になりやすくなります。

本来、夜は副交感神経が働き、心拍や呼吸を落ち着かせて眠りに入りやすい状態になりますが、悩みや疲労が重なると体が緊張モードから抜け出しにくくなります

例えば、寝る直前まで仕事の連絡を確認したり、悩みを考え続けたりすると、体は休もうとしているのに脳は活動を続けてしまいます。

ストレスによる不眠を防ぐには、意識的に緊張をゆるめる時間をつくることが重要です。

厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド2023」では、睡眠には日中に蓄積した疲労やストレスから回復させる役割があるとしています。

参考文献:厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド2023」

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自律神経の乱れが睡眠の質を低下させる

自律神経の乱れは、寝つきの悪さだけでなく睡眠の質にも影響します。

自律神経は、呼吸や心拍、体温調節などを無意識に整える働きがあり、睡眠中の休息にも深く関わっています

不安やストレスで交感神経が高ぶった状態が続くと、眠れたとしても眠りが浅くなり、夜中に目が覚めやすくなることがあります。

眠れない原因を考えるときは、自律神経のバランスにも目を向けましょう。

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考え事が止まらず入眠しにくくなる

布団に入ると考え事が止まらなくなることも、不安で眠れない大きな原因です。

日中は仕事や家事で意識が外に向いていても、夜に静かな環境になると、過去の後悔や明日の予定、将来への心配が浮かびやすくなります。

例えば、早く寝ないと明日つらいと考えるほど、眠れないこと自体がプレッシャーになることも少なくありません

入眠しやすくするには、寝る前に悩みを書き出す、深呼吸をするなど、思考を切り替える習慣を取り入れるとよいでしょう。

不安と不眠が悪循環を引き起こしやすい

不安と不眠は、互いに影響し合って悪循環を引き起こしやすい関係にあります。

不安で眠れない状態が続くと、日中の疲労感や集中力の低下が起こりやすくなり、また眠れないのではという不安から、さらに寝つきが悪くなることがあります

布団に入る前から眠れないことを心配してしまう場合は、不眠への不安そのものがストレスになっている可能性も考えられます。

この悪循環を断つには、眠れない自分を責めず、生活リズムや就寝前の過ごし方を少しずつ整えることが大切です。

厚生労働省 e-ヘルスネットでは、不眠が続くと「また眠れないのでは」という不安や緊張が強まり、さらに不眠が悪化する悪循環に陥ることがあると説明しています。

眠れない状態が続く場合は、早めに専門家へ相談することも選択肢です。

参考文献:厚生労働省 e-ヘルスネット「睡眠と健康」

不安で眠れないときに現れやすい症状

不安で眠れない状態が続くと、寝つきの悪さだけでなく、心身にさまざまな症状が現れやすくなります。主な症状は以下の通りです。

  • 寝つきが悪くなる
  • 夜中に何度も目が覚める
  • 眠りが浅く熟睡感がない
  • 朝起きても疲れが取れない
  • 動悸や息苦しさを感じる
  • 胸がざわざわする
  • 呼吸が浅くなる
  • 頭痛や頭重感がある
  • 胃痛、吐き気、下痢などの胃腸不調が出る
  • イライラしやすくなる
  • 集中力や判断力が低下する

十分に眠れない日が続くと、日中のだるさや集中力の低下、イライラ、気分の落ち込みにつながる場合もあります

厚生労働省 e-ヘルスネットでは、不眠症は睡眠の問題だけでなく、日中の倦怠感、意欲低下、集中力低下、食欲低下などの不調を伴う病気と説明しています。

不安やストレスによる不眠は、放置すると悪循環になりやすいため、症状に早く気づき、生活習慣や休息の取り方を見直すことが大切です。

参考文献:厚生労働省 e-ヘルスネット「不眠症」

不安で眠れないときに考えられる病気

不安やストレスで眠れない状態が続く場合、心身の病気が関係していることもあります。ここでは、不安で眠れないときに考えられる病気を詳しく解説します。

不眠症

不安で眠れない状態が続く場合、考えられるのが不眠症です。

不眠症は、寝つきが悪い、夜中に目が覚める、朝早く目が覚める、眠った気がしないといった睡眠の問題が続き、日中の生活に支障が出る状態を指します

ストレスや心配事があると、布団に入っても脳が覚醒しやすくなり、眠らなければと考えるほど緊張が強まることがあります。

一時的な不眠は誰にでも起こりますが、長引くと疲労感や集中力低下につながるため、生活習慣の見直しや専門家への相談を検討しましょう。

参考文献:厚生労働省 e-ヘルスネット「不眠症」

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パニック障害

パニック障害でも、不安によって眠れない症状が現れることがあります。

パニック障害は、突然強い恐怖や不安に襲われ、動悸、息苦しさ、胸の圧迫感、めまい、発汗などの発作が起こる病気です。

夜間に発作が起こる場合もあり、寝ている間にまた発作が起きたらどうしようという予期不安から、眠ること自体が怖くなるケースがあります。

強い不安や身体症状を繰り返す場合は、気のせいと片づけず、心療内科や精神科で相談することが大切です。

参考文献:厚生労働省「こころの耳|パニック発作」

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うつ病

うつ病は、不安やストレスによる不眠と関係が深い病気の一つです。

うつ病では、気分の落ち込みや喜びの低下が続くだけでなく、寝つきが悪い、夜中に目が覚める、朝早く目が覚めて再び眠れないなどの睡眠トラブルが起こることがあります

特に夜になると考えが悲観的になり、自分を責める気持ちや将来への不安が強まって眠れなくなることも少なくありません。

また、睡眠不足が続くことで心身の回復が妨げられ、さらに気分が落ち込みやすくなることもあります。

参考文献:厚生労働省「こころの耳|うつ病の主な症状と原因」

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適応障害

適応障害は、職場や学校、人間関係、家庭環境の変化など、明確なストレスがきっかけとなって心身に不調が出る状態です。

不安で眠れない、気分が落ち込む、イライラする、集中できないといった精神症状に加え、頭痛や胃腸の不調、動悸、倦怠感などが現れることもあります。

例えば、異動や転職、対人トラブルの後から眠れなくなった場合は、ストレスへの反応として適応障害が関係している可能性があります

原因となる環境から離れると改善することもありますが、我慢を続けると症状が長引く場合もあるため、生活に支障が出ているときは早めの相談が重要です。

参考文献:厚生労働省「こころの耳|適応障害」

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自律神経失調症

自律神経失調症は、交感神経と副交感神経のバランスが乱れ、心身にさまざまな不調が現れる状態です。

ストレスや不規則な生活が続くと、夜になっても交感神経が優位になり、リラックスできずに眠れないことがあります

また、睡眠の問題だけでなく、動悸、息苦しさ、めまい、頭痛、胃腸の不調、手足の冷えやほてり、強い疲労感などが同時に出ることも特徴です。

症状が複数あり長引く場合は、生活リズムを整えるだけでなく受診も検討しましょう。

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不安で眠れないときの対処法

不安で眠れないときは、無理に眠ろうとするよりも、ストレスで高ぶった自律神経を落ち着かせることが大切です。ここでは、寝る前に取り入れやすい対処法について解説します。

不安を書き出して頭の整理をする

不安で眠れないときは、頭の中にある心配事を紙に書き出して整理するのがおすすめです。

例えば、明日やること・今不安に感じていること・自分で対応できることなどを分けて書くと、漠然としたストレスが見えやすくなります。

すぐに解決できない悩みでも、紙に出すことで頭の中だけで考え続ける状態を避けやすくなるでしょう

寝る直前に深く考え込むのではなく、就寝前の少し早い時間に数分だけ書き出す習慣をつくり、頭の中を整理することが大切です。

無理に寝ようと頑張りすぎない

眠れないときほど、無理に寝ようと頑張りすぎないことが大切です。

例えば、布団の中で何十分も眠れずに時計ばかり気にしていると、ベッドが眠れない場所として意識されてしまうことがあります。

早く眠らなければと焦るほどストレスが強まり、交感神経が優位になって目が冴えやすくなることも少なくありません

無理に寝ようとせず、軽い読書や穏やかな音楽など、気持ちを落ち着ける過ごし方を選びながら、眠気が戻ってから布団に戻るのがおすすめです。

深呼吸やストレッチでリラックスする

不安やストレスで眠れないときは、深呼吸やストレッチで心身の緊張をゆるめましょう。

ゆっくり息を吸い、吐く息を少し長めにする腹式呼吸を行うと、呼吸に意識が向き、考え事から距離を置きやすくなります。

あわせて、首や肩をゆっくり回す、背中を伸ばす、足首を軽く動かすなど、負担の少ないストレッチを取り入れるのも効果的です

ただし、寝る直前の激しい運動は交感神経を刺激するため避けてください。無理のない心地よい範囲で行うことが、眠りへの準備につながります。

ぬるめのお風呂で身体を温める

不安で眠れない日は、ぬるめのお風呂に入って身体を温めることも対処法の一つです。

熱すぎるお湯は交感神経を刺激して目が覚めやすくなるため、リラックスしたいときは、ぬるめの温度でゆっくり入るのが向いています

例えば、就寝直前ではなく少し前の時間に入浴し、湯上がり後は照明を落として静かに過ごすと、心身が休息モードへ移りやすくなるでしょう。

香りのよい入浴剤を使う、スマホを持ち込まないなど、自分が落ち着ける工夫を加えるのもおすすめです。

適度な運動習慣と食生活の改善

不安やストレスによる不眠を防ぐには、日中の運動習慣と食生活を整えることも重要です。

例えば、ウォーキングや軽いストレッチ、階段を使うなど、無理なく続けられる運動から始めるとよいでしょう

また、食事の時間が不規則だったり、寝る前に重い食事やカフェインを摂ったりすると、胃腸や自律神経に負担がかかる場合があります。

栄養バランスのよい食事を心がけ、夕方以降のカフェインや過度な飲酒を控えることが大切です。毎日の小さな習慣が、眠りやすい体づくりにつながります。

参考文献:厚生労働省 e-ヘルスネット「快眠と生活習慣」

病院を受診したほうがよい目安

不安で眠れない状態が長引き、日常生活に支障が出ている場合は、早めに病院へ相談することが大切です。病院を受診する目安は以下を参考にしてください。

  • 不安で眠れない日が2週間以上続いている
  • 布団に入っても30分〜1時間以上眠れないことが多い
  • 夜中に何度も目が覚める
  • 朝早く目が覚め、その後眠れない
  • 睡眠時間を確保しても熟睡感がない
  • 日中の眠気やだるさが強い
  • 仕事、学業、家事に支障が出ている
  • 眠れないかもしれないという不安が強い
  • 気分の落ち込みや意欲低下が続いている
  • 市販薬やお酒に頼らないと眠れない

不安やストレス、自律神経の乱れによる不眠は、放置すると悪循環になりやすいため、我慢しすぎず専門家の力を借りることが改善への近道です。

不安で眠れないとお悩みの方は専門医へご相談ください

不安で眠れない状態には、ストレスによる脳の覚醒や自律神経の乱れが関係しています。

不安や考え事が続くと交感神経が優位になり、心身が休息モードへ切り替わりにくくなるため、寝つきの悪さや眠りの浅さにつながります。

不眠が長引く場合や、動悸・息苦しさ・気分の落ち込み・日中の強いだるさが続く場合は、無理に我慢せず、早めに医療機関へ相談することが大切です。

オンラインカウンセリングサービスの『かもみーる』では、不安やストレスで眠れないというお悩みを、自宅にいながら気軽に相談できます。

気になる症状や困りごとがある場合は、ぜひお気軽にご相談ください。

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この記事の監修者

赤堀 将太郎

医療法人社団弘愛会理事長

赤堀 将太郎

こんにちは、赤堀将太郎と申します。 心療内科のクリニックに受診するまでに心理的なハードルが大きいかと思います。 そういった場合、「かもみーる」で病院に行くべきかどうかなど気軽にご相談ください。 オンラインで御対応いたします。 また現在、どうしても仕事がつらくて休職したいと思っているが病院に行くのを迷っている方に対して、場合によっては診断書を発行することも可能です。(オンライン診察となります) そういった場合も遠慮なくお申し付けください。