自律神経失調症になりやすい人には、いくつかの共通した特徴があります。
まじめで責任感が強い人、環境の変化に敏感な人、そしてストレスを抱え込みやすい人などがその代表です。
ストレス社会といわれる現代では、こうした傾向をもつ人ほど、自律神経のバランスを崩しやすくなっているといえるでしょう。
この記事では、自律神経失調症の原因やなりやすい人の特徴、整えるためのセルフケア、そしてオンラインカウンセリングの活用法を紹介します。
自律神経失調症とは?

自律神経失調症は、体の働きをコントロールする自律神経のバランスが崩れることで、心身にさまざまな不調が現れる状態です。
病気というよりも、『心と体の調整がうまくいかないサイン』として現れることが多く、原因は人それぞれ異なります。
ここでは、自律神経失調症の種類や原因について紹介します。
自律神経とは?交感神経と副交感神経の役割
自律神経とは、呼吸・血圧・体温・消化などを自動的に調整してくれる神経のことです。
活動時に働く『交感神経』と、リラックス時に働く『副交感神経』のバランスによって、心と体の状態が保たれています。
このバランスが乱れると、いわゆる『自律神経が弱い』『自律神経が乱れやすい人』といわれる状態になり、人によっては理由のない不安や体の奥からぞわぞわするような違和感を覚えることもあります。
自律神経失調症の種類
自律神経失調症には、主に以下の4つのタイプがあるといわれています。
それぞれに原因や背景が異なり、体質的な要因や心理的ストレス、生活習慣の影響などが複雑に関係しています。
▪️本態性自律神経失調症
生まれつき自律神経の働きが乱れやすい体質の人に多いタイプです。虚弱体質や低血圧の傾向があり、ストレスよりも体質が関係するといわれています。
▪️神経症型自律神経失調症
神経症型自律神経失調症は、心理的なストレスや不安の影響を受けやすいタイプです。感受性が豊かで繊細な人に多く見られ、気持ちの変化が体に現れやすい傾向があります。
一般的に『心因性自律神経失調型』と呼ばれることもありますが、これは正式な医学用語ではなく、心理的な要因が関係するタイプを表す言葉として説明的に使われることがあります。
▪️心身症自律神経失調症
日常のストレスが原因となりやすいタイプです。几帳面で責任感が強い人が多く、心と体の両方に負担を感じやすい傾向があります。
▪️抑うつ型自律神経失調症
心のエネルギーが低下している状態で、気分の落ち込みや疲れが続くタイプです。一人で抱え込まず、家族や専門家に相談することが大切です。
どのタイプでも、自律神経失調症は『心身のバランスが崩れているサイン』です。焦らず、休息やリラックスを意識することから始めましょう。
自律神経失調症の原因
自律神経失調症は、外部からの刺激や生活環境の変化などによって、自律神経のバランスが乱れることで起こりやすくなります。
身体的・社会的ストレスが積み重なることで、もともと敏感な自律神経が過剰に反応してしまうのです。
主な原因には、以下のようなものがあります。
- 睡眠不足や昼夜逆転などの生活リズムの乱れ
- 栄養バランスの偏りや過度なカフェイン摂取
- 運動不足や冷えなどによる血行不良
- 長時間のスマホ・パソコン使用による脳や目の疲れ
- 気圧・気温など季節や環境の急変
- ホルモンバランスの変化(思春期・更年期・妊娠・出産など)
こうした状況が続くと、誰でも一時的に自律神経が乱れやすくなる可能性があります。日々のストレスや環境の影響を小さくすることが、バランスを保つために大切です。
自律神経失調症になりやすい人の特徴

自律神経失調症になりやすい人には、いくつかの性格や心の傾向が見られます。
日々の生活リズムだけでなく、物事の受け止め方や心の反応の仕方も、自律神経のバランスに影響を与える可能性もあるでしょう。
ここでは、特に自律神経失調症になりやすい人に共通する内面的な特徴を紹介します。
完璧主義・責任感が強い人
自律神経失調症になりやすい人の中でも多いのが、完璧主義で責任感が強いタイプです。
仕事や人間関係で「失敗したくない」「期待に応えたい」と常に努力を重ね、知らず知らずのうちに心身が緊張状態になりやすくなります。
ストレスが積み重なると、自律神経のバランスが崩れやすくなるため、頑張りすぎてしまう人の典型的な傾向といわれています。
ときには「ほどほどでいい」と、自分を許す時間を作ることも大切です。
感受性が高く環境の変化に弱い人
音・光・気温などの刺激に敏感で、環境の変化に強い影響を受けやすい人もいます。
このような感受性の高いタイプは、天候や気圧の変化、職場や人間関係のちょっとした変化でも自律神経が乱れやすい傾向があります。
『自律神経が弱い』と感じる人の中には、外的な刺激を人一倍繊細に感じ取る体質の人も少なくありません。
疲れを感じたときは、静かな環境で過ごすなど、心と体を休める工夫をしてみましょう。
自分の感情をうまく表現できない人
怒りや悲しみ、不安といった感情をうまく言葉にできず、心の中に溜め込みやすい人もいます。
一見穏やかに見えても、内側ではストレスを強く感じていることが多く、自律神経失調症になりやすい人の傾向のひとつといわれています。
気持ちを抑え込むことで、心と体のバランスが乱れやすくなり、疲れやすさや不調につながることもあるでしょう。
無理にポジティブになろうとせず、「今日は少しつらかった」と自分の気持ちを認めることから始めてみましょう。
ストレス発散が苦手な人
悩みや不安を抱えても、うまく気分転換ができないのは、自律神経が乱れやすい人の特徴のひとつです。
「我慢するのが当たり前」「弱音を吐くのはよくない」と感じ、気持ちをため込みやすい傾向があります。
ストレスが蓄積すると、心と体が常に緊張した状態になり、疲労感や集中力の低下を招くことがあります。
小さな楽しみを見つけたり、安心できる人に話を聞いてもらったりなど、ストレスを外に出す工夫をしてみましょう。
心配症で人から言われたことを気にする人
「どう思われているのだろう」「あの一言は自分のせいかも」と考え込んでしまうタイプの人も、自律神経が乱れやすいため注意が必要です。
他人の言葉や表情に敏感で、気持ちを引きずりやすい人は、心に緊張が続きやすく、ストレスが慢性化しやすい傾向があります。
結果として、自律神経のバランスが崩れやすくなり、自律神経失調症になりやすいといえるでしょう。
人間関係の中で疲れを感じたときは、意識的に心を休ませる時間を持つことが大切です。
内向的で神経質な人
静かな環境を好み、人との関わりや刺激に敏感な内向的な人も、自律神経のバランスが乱れやすい傾向があります。
些細な変化にも気づきやすく、心配事があると頭の中で何度も考えてしまうことが多いタイプです。
こうした繊細さは決して悪いことではありませんが、緊張や不安を感じやすいため、自律神経が弱い人・乱れやすい人に当てはまるといえるでしょう。
安心できる空間で過ごしたり、一人の時間を大切にしたりすることが、心の安定につながります。
自律神経を整えるセルフケア

自律神経失調症は、生活の中で少しずつ心と体のバランスを整えていくことが大切です。
特別なことをしなくても、呼吸の仕方や生活リズム、体の動かし方を見直すだけで、自律神経は穏やかに整いやすくなるとされています。
ここでは、日常に取り入れやすいセルフケアの方法を紹介します。
呼吸を整える
呼吸は自律神経を整えるうえでとても身近なセルフケアのひとつです。浅い呼吸が続くと交感神経が優位になり、体が常に緊張しやすくなります。
意識的にゆっくりと息を吐き出すことで、副交感神経が働きやすくなり、心身の緊張がやわらぐ可能性があるでしょう。
『4秒吸って、6秒吐く』といった深呼吸を1日数回取り入れるだけでも、自律神経が乱れやすい人にとって穏やかなリセットになります。
焦らず、呼吸を整える時間を日常に取り入れてみてください。
生活習慣を見直す
自律神経のバランスを整えるためには、毎日の生活リズムと食習慣の見直しが欠かせません。
寝る時間と起きる時間をできるだけ一定にし、朝日を浴びることで体内時計が整いやすくなります。
食事では、神経やホルモンの働きを支えるビタミンB群・ビタミンC・マグネシウム・カルシウム・タンパク質などを意識的に取り入れるとよいでしょう。
栄養の偏りや睡眠不足、夜更かしが続くと、自律神経が乱れやすい状態になりがちです。
完璧を目指すのではなく、夜はスマホを早めに手放す・バランスの取れた食事を心がけるといった小さな習慣を積み重ねていきましょう。
適度な運動を心がける
自律神経を整えるためには、無理のない範囲で体を動かすことが大切です。
激しい運動よりも、ウォーキングやストレッチ、ヨガなどの軽い運動が効果的といわれています。
血行が促されることで、交感神経と副交感神経の切り替えがスムーズになり、気分も前向きになりやすくなります。
特に朝の散歩や深呼吸を取り入れたストレッチは、1日のリズムを整えるのにぴったりです。
頑張るよりも、気持ちよく動くことを意識して、心と体のめぐりを整えていきましょう。
オンラインカウンセリングの活用法

自分なりのセルフケアを続けていても、一人ではうまく整理できないと感じることもあるでしょう。
そんなときは、オンラインで受けられるカウンセリングを活用するのもひとつの方法です。
自宅から安心して相談できるため、忙しい人や外出が難しい人でも、無理なく心のケアを続けやすいのが特徴です。
ここでは、オンラインカウンセリングの活用法を紹介します。
専門カウンセラーに相談して原因の整理をする
自律神経の乱れには、ストレスや生活環境、考え方の傾向など、さまざまな要素が関係しています。
自分では整理しきれない悩みも、カウンセラーとの対話を通して客観的に見つめ直すことで、少しずつ全体像が見えてくることもあるでしょう。
専門家は、言葉の選び方や心の動きの背景に注目しながら、ひとりでは気づきにくい思考の癖やストレスのパターンを一緒に整理してくれます。
原因を理解して、回復への第一歩につなげましょう。
自分のペースでオンラインカウンセリングを取り入れる
オンラインカウンセリングを活用するには、無理をせず自分のペースで取り入れること、完璧に話そう構えず、気軽に話してみることが大切です。
最初から悩みをすべて整理しておく必要はありません。今感じている不安や、うまく言葉にできない気持ちを少しずつ伝えてみてください。
相談の前に、静かな場所で心を落ち着けたり、話したいテーマをメモしたりしておくと、より自分のペースで話しやすくなります。
カウンセリングを特別な時間ではなく、心を整える日常の一部として取り入れることで、自然と続けやすくなるでしょう。
定期的なカウンセリングで心の変化を記録する
オンラインカウンセリングは、一度きりではなく定期的に続けることで心の変化に気づきやすいといわれています。
回数を重ねるうちに、自分の考え方の癖やストレスの傾向が少しずつ見えてくることもあります。
相談後の気づきや感じたことを、日記やメモアプリに残しておきましょう。その記録が、自分の成長や変化を客観的に振り返りやすくなります。
カウンセリングは、心の定期点検のようなものとして活用するのがおすすめです。
小さな気づきを記録しながら、自分の心と向き合う時間を日常に取り入れていきましょう。
自律神経失調症は『なりやすい人』でもリスクを減らせる
自律神経失調症は、体質や性格によってなりやすい人がいるといわれています。
しかし、日常のちょっとした意識の積み重ねで、心と体のバランスを整え、予防することは十分に可能です。
無理をせず自分のペースで過ごし、深呼吸や休息、食事や睡眠などの基本を大切にすることが、心身のバランスを整えるうえで役立つとされています。
また、ストレスや不安を溜め込みやすいときは、オンラインカウンセリングを通じて、心の整理をするのもおすすめです。
自分の心と向き合う時間を少しずつ増やしながら、不調の波に左右されにくい心身を育てていきましょう。
オンラインカウンセリングの「かもみーる」では、スマートフォンやパソコンから、医師や心理士に気軽に相談できます。
人目を気にせず自宅で話せるからこそ、心の緊張がほぐれやすく、自律神経の乱れやすい人でも安心して自分の気持ちを整理する時間が持てます。
忙しい日常の中でも、心を整える小さな習慣として、ぜひお気軽に取り入れてみてください。
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