外に出たくないと感じる原因は?考えられる病気や対処法について解説

更新日 2026年02月28日

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「外に出たくない」と感じることは、誰にでも起こり得るものです。

疲れがたまっているときや、気分が落ち込んでいるときには、外出すること自体が大きな負担に感じられることもあります。

しかし、その状態が長く続くと、「このままで大丈夫なのだろうか」と不安になる方も多いでしょう。

この記事では、外に出たくないと感じる原因について詳しく解説します。

考えられる病気や対処法、受診の目安などもまとめているため、ぜひ参考にしてみてください。

外に出たくないときに考えられる原因

「外に出たくない」と感じる原因として、主に以下の7つが挙げられます。

  • ストレスや疲労の蓄積
  • 人間関係の悩みや不安
  • 過去の失敗やトラウマ
  • 無気力感
  • 体調不良
  • 生活リズムの乱れ
  • 睡眠不足

ここでは上記7つの原因についてそれぞれ解説します。

ストレスや疲労の蓄積

外に出たくないと感じる原因として多いのが、ストレスや疲労の蓄積です。

仕事や家事、学業、人間関係など、日常生活の中ではさまざまなストレスが知らないうちに積み重なります。

これらが十分に解消されずにいると、心も体も疲弊し、休息を求める状態になるのです。

特に疲れが強いと「準備をする」「移動する」「人に会う」といった外出に必要な行動そのものが大きな負担に感じられます。

以前は何気なくできていた外出でも、「考えるだけでしんどい」と感じることが増えていくでしょう。

この状態は、心身のエネルギーが低下しているサインとも考えられます。

無理に動こうとすると、かえって疲れが強まることもあるため、まずは十分な休息を取ることが大切です。

人間関係の悩みや不安

人間関係の悩みや不安も、外に出たくないと感じる大きな要因です。

職場や学校、友人関係などで気を使い続けていると、人と会うこと自体がストレスになります。

「何を話せばいいか分からない」「どう思われるか不安」といった気持ちが強いと、外に出ることが怖く感じられる場合もあるでしょう。

また、過去に人間関係で嫌な思いをした経験があると、同じような状況を無意識に避けようとすることもあります。

その結果、外出=人と関わる場面と結びつき、家にいる方が安心だと感じるようになるのです。

こうした状態が続くと、外出を極端に避けるようになり、さらに人と関わる機会が減ってしまいます。

過去の失敗やトラウマ

過去の失敗やつらい体験が、外に出たくない気持ちにつながることもあります。

例えば、人前で恥ずかしい思いをしたり、外出先で強い不安を感じたりした出来事が心に残っている場合、「また同じことが起きるかもしれない」という不安を生みやすくなります。

外出そのものを避けることで、自分を守ろうとする気持ちが働くのです。

このような原因で外出を避ける行動が長く続くと、次第に行動範囲が狭まり、生活のしづらさを感じることもあります。

無気力感

無気力感も、外に出たくないと感じる原因の一つです。

何かをしようと思っても気力が湧かず、「出かけても意味がない」「どうせ楽しめない」と感じてしまう状態です。

このようなときは外出だけでなく、日常のささいな行動も億劫になりやすくなります。

頑張りすぎた時期が続いたり、達成感を得られない状態が長引いたりすると、気持ちがネガティブになりやすくなり、外に出る意欲も低下してしまうのです。

この状態を自分の性格の問題と責めてしまうと、さらに気力が落ち込みやすくなります。

まずは「今はエネルギーが少ない時期」と受け止め、無理をしないことが大切です。

体調不良

外に出たくない理由として、体調不良が関係しているケースも挙げられます。

風邪気味でだるい、頭痛や腹痛がある、体が重く感じるなど、軽い不調でも外出は大きな負担になります。

このようなときに「家で休みたい」と感じるのは自然なことです。

一方で、外に出たくない状態が長く続く場合は、一時的な不調ではなく、体の中に別の原因が隠れている可能性も考えられます。

例えば、貧血による倦怠感、ホルモンバランスの乱れによる気力低下などは、自覚しにくいことがあります。

これらの不調は周囲から分かりにくく、「気のせい」と思ってしまいがちです。

しかし、強いだるさや疲れが続く場合は、体からのサインと受け止め、身体的な原因が隠れていないか確認することが大切です。

生活リズムの乱れ

生活リズムの乱れも、外に出たくない気持ちにつながりやすい要因です。

夜更かしが続いたり、食事や起床時間が不規則になったりすると、体内のリズムが崩れやすくなります。

朝起きるのがつらくなり、日中も体が本調子にならない状態が続くのです。

また、日光を浴びる機会が減ることで気分が落ち込み、それが「外に出るのが億劫」と感じる原因になることもあります。

睡眠不足

外に出たくないときに考えられる原因として、睡眠不足も挙げられます。

十分な睡眠が取れていないと、体の疲れが回復せず、日中の疲労感・倦怠感を感じやすくなって「動くのが面倒」「準備する気力がない」と、外出を避けたくなるのです。

また、睡眠不足が続くと、気持ちの余裕がなくなり、不安やイライラを感じやすくなります。

これが原因で人と会うことが負担になり、家の中にいた方が楽だと感じやすくなります。

外に出たくないときに考えられる精神疾患

外に出たくないと感じる状態が長期間続く場合、気分の問題ではなく、精神疾患が原因となっている可能性も考えられます。

考えられる精神疾患は以下の5つです。

  • うつ病
  • 不安障害
  • 適応障害
  • 回避性パーソナリティ障害
  • 統合失調症

ここでは上記5つの精神疾患についてそれぞれ解説します。

うつ病

うつ病は、気分の落ち込みや意欲の低下が長期間続く病気で、日常生活にさまざまな影響が出ます。

何かをしようと考える力自体が弱まり、「出かけた方がいい」と頭では分かっていても体が動かない状態になりやすいです。

また、疲れやすさや倦怠感が強く、外出するエネルギーが湧かないこともあります。

こうした状態は、本人の気合いや努力不足ではありません。無理に動こうとすると症状が悪化することもあります。

外に出たくない気持ちに加えて、気分の落ち込みや不眠などが続く場合は、早めに専門家へ相談することが大切です。

うつ病とは?症状・原因・治療法と自己診断チェックリスト

不安障害

不安障害は、特定の状況や場所に対して強い不安や恐怖を感じやすくなる病気です。

人混みや公共交通機関に不安を感じたり、人と会う場面で強い緊張が起きたりすることがあります。

外出そのものが不安のきっかけになると、家から出ることを避ける原因にもなるでしょう。

また、不安や緊張が強いと、汗をかく、手が震えるといった身体症状を伴うこともあり、これがさらに外出を困難にさせます。

不安障害とは?種類ごとの特徴や症状、治療法について詳しく解説

適応障害

適応障害は、特定のストレスが原因で心身のバランスを崩す状態です。

仕事や学校、人間関係など、はっきりしたストレスの原因がある場合に起こり、その原因から離れることで症状が和らぐのが特徴です。

適応障害では、気分の落ち込みや不安、イライラなどが現れ、外出する気力が低下することがあります。

特に外に出ることでストレスの原因に近づく場合、「外に出たくない」という気持ちが強くなります。

例えば、職場で強いストレスを感じている場合、会社へ行く準備をする段階で気分が重くなり、外出そのものがつらく感じられることがあるでしょう。

ストレスの原因に心当たりがあり、その原因から離れると症状が改善する場合は、適応障害の可能性が高いです。

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回避性パーソナリティ障害

回避性パーソナリティ障害では、人から批判・拒絶されることへの恐れが強く、人との関わりを避ける傾向がみられます

外出すると、人に会ったり新しい場面に直面したりする可能性がありますが、それらを「傷つくかもしれない状況」と強く感じてしまい、その結果、安全だと感じられる自宅に閉じこもることを選び、外出を避けるようになるのです。

この状態は単なる内向的な性格とは異なり、強い苦痛や機能的障害を伴います。

専門的な支援を受けながら、人との関わり方を少しずつ見直すことが大切です。

統合失調症

統合失調症は、幻覚や妄想などの症状を伴う精神疾患です。

「外に出ると殺される」「自分は誰かに監視されている」という妄想から、「外に出ると危険だ」と感じてしまい、外出を避けるようになることがあります。

本人にとっては現実の出来事として感じられているため、自覚するのが難しい点が特徴です。

そのため、周囲の人が早めに気づき、医療機関の受診を促すことが大切になります。

外に出たくないときの対処法

外に出たくないと感じるときに「どうにかしなければ」と焦ると、さらに気持ちが追い込まれてしまいます。

無理に行動を変えるのではなく、今の自分に合った対処方法を選ぶことが大切です。

具体的な対処方法として、以下の7つが挙げられます。

  • 無理をせずに休む
  • 原因を特定してありのままの自分を受け入れる
  • 小さな目標を設定する
  • 生活習慣を整える
  • リラックスできる時間を作る
  • SNSから距離を置く
  • 信頼できる人に相談してみる

ここでは上記7つの対処方法についてそれぞれ解説します。

無理をせずに休む

外に出たくないときは、まず無理をせずに休むことが大切です。

気力が湧かない状態で無理に外出すると、心や体の疲れがさらに強くなり、回復までに時間がかかることがあります。

「休むこと=怠けている」と感じてしまう人もいますが、休息は心身の回復のために必要な行動です。

まずは「今は休む時期」と認め、しっかりと休息を取ることを優先しましょう。

休んだ結果、少し気持ちが落ち着いてくることもあります。

原因を特定してありのままの自分を受け入れる

外に出たくない原因を探り、今の自分をそのまま受け入れることも大切です。

ストレス・疲労・不安・無気力など、理由は一つとは限りません。

はっきりした原因が分からなくても問題ありませんが、「何がつらいのか」を考えることで、自分の状態を整理しやすくなります。

このとき大切なのは、「こんな自分ではだめだ」と否定しないことです。

外に出られない自分を責めてしまうと、気持ちがさらに重くなります。

「今は外に出るのがつらい状態なんだ」と事実として受け止めることが大切です。

小さな目標を設定する

外に出ることが大きな負担に感じられる場合は、小さな目標を設定するのがおすすめです。

「外出する」という目標をそのまま掲げると、ハードルが高く感じてしまいます。

そのため、行動を細かく分けて考えることがポイントです。

例えば、カーテンを開ける、玄関まで行く、家の周りを少し歩くなど、数分で終わる行動でも構いません。

こうした小さな行動を達成できると、「できた」という感覚が積み重なります。

小さな成功体験を重ねることで、外出への抵抗感が少しずつ和らいでいくでしょう。

生活習慣を整える

外に出たくない状態が続くときは、生活習慣を見直すことも大切です。

生活リズムが乱れていると、気力が回復しにくくなります。

まずは、毎日決まった時間に寝起きすることを意識してみましょう。

十分な睡眠が取れると、体のだるさや気分の重さが軽くなることがあります。

なるべく栄養バランスの整った食事を心がけ、軽く体を動かすことも大切です。

家の中でのストレッチや短時間の体操でも、気分転換になります。

生活習慣を少しずつ整えることで、心と体に余裕が生まれ、「外に出てみようかな」と思える瞬間が増えていくでしょう。

リラックスできる時間を作る

外に出たくないと感じているときは、心と体が緊張した状態になっていることが多いため、まずは意識的にリラックスできる時間を作ることが大切です。

何も考えずに休む時間や、気分がリフレッシュされる行動を取り入れてみましょう。

例えば、好きな音楽を聴く、映画やドラマを観る、温かい飲み物をゆっくり味わうといったことでも構いません。

大切なのは、義務感ではなく「心地よい」と感じられるものを選ぶことです。

リラックスできる時間を作ることで、心の余裕が少しずつ戻り、外に出るエネルギーを蓄えることにつながります。

SNSから距離を置く

外に出たくないと感じているときは、SNSから距離を置くことも大切です。

SNSでは、他人の充実した生活や前向きな投稿が目に入りやすく、知らないうちに自分と比べて落ち込んでしまうことがあります。

完全にやめる必要はありませんが、「今日は見ない時間を作る」「通知をオフにする」など、小さな工夫を取り入れるだけでも効果が期待できます。

SNSから距離を置くことで、他人の情報に振り回されにくくなり、自分の気持ちに目を向けやすくなるでしょう。

その分の時間を休息や趣味に使うことで、心が安定しやすくなります。

信頼できる人に相談してみる

外に出たくない気持ちを一人で抱え続けると、不安や孤独感が強まりやすくなるため、信頼できる人に気持ちを話してみることも大切です。

家族や友人に「最近外に出るのがつらい」と伝えるだけでも、心が少し軽くなることがあります。

身近に話せる人がいない場合は、電話相談やオンラインカウンセリングなど、第三者のサポートを利用する方法もあります。

誰かと気持ちを共有することで、「一人ではない」と感じられ、次の一歩を考える余裕が生まれるでしょう。

外に出たくないときに受診を検討すべきサイン

外に出たくないと感じるのは、一時的な疲れや落ち込みなどでも起こるものです。

しかし、その状態が長く続いたり、生活に影響が出たりしている場合は、心や体の不調が関係している可能性があります。

受診を検討すべきサインは以下の通りです。

  • 外に出たくない状態が2週間以上続いている
  • 仕事・学校・家事などの日常生活に支障が出ている
  • 食欲や睡眠に大きな変化がある
  • 原因不明の疲労感・頭痛・胃の不調などの体調不良が出ている
  • 強い不安や落ち込みがあり、セルフケアで改善しない
  • 死にたい気持ちが浮かぶ
  • 自分や周囲が「いつもと違う」「深刻そうだ」と感じている

これらのサインに当てはまる場合は、早めに医療機関に相談することが大切です。

体の不調が気になるときは内科精神的な不調が中心なら心療内科や精神科を検討すると良いでしょう。

医療機関で診断を受けることで、適切な治療につなげられます。

セルフケアで改善しない場合は専門家へ相談しましょう

「外に出たくない」という気持ちは、怠けや甘えではなく、心や体が発している大切なサインです。

ストレスや疲労、体調不良、生活リズムの乱れなどに加え、精神的な不調が関係している場合もあります。

まずは無理をせず、今の自分の状態を受け入れることが大切です。

セルフケアを続けても改善せず、生活に支障が出ている場合は、早めに医療機関へ相談することも検討してみてください。

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「外に出られなくて困っている」「心療内科を受診すべきか分からない」といったお悩みにも対応しているため、ぜひ気軽にご相談ください。

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