うつ病になりやすい人の特徴┃性格・環境・年代などを解説!血液型や遺伝は関係ある?

更新日 2026年01月18日

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「うつ病になりやすい人はいるの?」
「うつ病かもしれないと不安」
「性格はうつ病のなりやすさに関係する?」

自分や周囲の人に心の不調を感じたとき、このような不安を感じたことのある方も多いのではないでしょうか。

うつ病は特別な人だけがなる病気ではなく、誰でも状況次第で発症する可能性がありますが、一方でうつ病になりやすい人もいます。

この記事では、うつ病になりやすい人の特徴を性格傾向・環境・その他(年齢や性別)に分けて詳しく解説します。

うつ病は、つらいと思った時点で対策することで、防げる可能性がある病気です。早めに対処するためのヒントとして、この記事を役立ててみてください。

なぜ?うつ病になる原因

うつ病は、脳内の神経伝達物質(セロトニン、ノルアドレナリン、ドーパミンなど)のバランスが崩れることで起こる「脳の病気」であると考えられています。

はっきりとは解明されていませんが、一つではなく複数の原因が重なって発症することがわかっています。

考えられる原因はさまざまです。仕事や家庭での強いストレス、人間関係の悩み、生活リズムの乱れなどが引き金となり、心身のエネルギーが消耗していくことで発症につながることがあります。

うつ病とは?症状・原因・治療法と自己診断チェックリスト

【性格傾向】うつ病になりやすい人の特徴

うつ病の発症にはさまざまな要因が考えられますが、性格傾向もその一つです。

うつ病になりやすい気質(生まれつき備わっているもので性格の土台になる)としては、以下の3つが知られています。

メランコリー親和型性格

几帳面で責任感が強く、周囲の期待に応えようとする傾向がある

執着気質

一つの物事や人間関係に強くこだわり、完璧さや一貫性を重視する傾向がある

循環気質

社交的で明るい反面、気分や活動量の波が比較的大きく、激しい面もある

ここからは、うつ病になりやすい人の性格傾向について、さらに詳しく見ていきましょう。

真面目で責任感が強い・完璧主義

真面目で責任感が強い人は失敗を許せず、自分を責め続けてしまうため、心が休まる時間が減ってしまいがちです。

無理をしている自覚がないまま負担が蓄積し、気力の低下につながることがあります。

他人のために自分を犠牲にしてしまう

人の期待に応えようとするあまり自分のつらさを後回しにしてしまうタイプも、うつ病のリスクが高まります。

頼まれると断れず、頑張りすぎた結果、限界を超えてしまいます

感情を抑え込み溜め込んでしまう

怒りや悲しみを表に出すことが苦手だと、ストレスが蓄積され続け、心に大きな負担がかかります。

感情の抑圧を続けると「こんなことで悲しくなる自分は弱い、ダメだ」と自己否定の気持ちが強くなることもあり、抑うつ状態につながります。

心配性で悪い方向に考える傾向がある

過度に心配しすぎてしまう傾向がある人は、将来の不安や失敗を強く意識し、ネガティブな想像を繰り返してしまうことがあります。

すると頭の中が常に緊張状態になり、心が休まらずに消耗してしまいます。

ストレス耐性が低い

ストレスの感じ方は人によって異なり、刺激や変化に敏感で同じ出来事でも強いストレスを感じやすい人もいます。

これは性格の弱さではなく、あくまで受け止め方の違いですが、ストレスに対処することが難しいと心の回復が追いつかず、不調につながることがあります。

自己洞察力が低い

自己洞察力が低いと、自分の感情や疲労に気づきにくく、限界まで無理を続けてしまいがちです。

自分が抱えているつらさを言語化できないまま頑張り続けた結果、うつ病の症状が悪化してしまいます。

周囲の評価に敏感・他人の目が気になる

人からどう思われているかを過度に気にして、評価や拒絶に敏感だと、些細なことでも「否定された」と感じてしまいがちです。

このタイプの性格傾向の人は『非定型うつ病(従来のうつ病とは異なる特徴を持つうつ病』)』になりやすいとされています。

【環境】うつ病になりやすい人の特徴

性格傾向だけでなく、置かれている環境もうつ病の発症に大きく関係します。

心が健康であっても、強いストレスが続く状況では誰でも不調をきたす可能性があるでしょう。

ここでは、うつ病のリスクに影響する環境について解説します。

ストレスの多い環境に置かれている

長時間労働や過度な責任、人間関係のトラブルなど、慢性的なストレスにさらされる環境はうつ病の大きな原因になります。

  • 休息が十分に取れない
  • 常に緊張状態が続いている
  • 相談できる相手がいない など

ストレスが一時的であれば回復できますが、逃げ場のない状態が続くと、心が追い詰められてしまいます。

環境の変化があった

引っ越し、転職、異動、進学、離婚など生活環境の大きな変化は、想像以上に心に負担を与えていることがあります。

結婚や出産といった、本人にとって喜ばしい変化であっても、新しい人間関係や役割への適応がストレスになることがあるため注意が必要です。

環境の変化が重なる時期は、気づかないうちに疲労が蓄積しやすく、気分の落ち込みや意欲低下が起こりやすくなります。

変化の後に不調を感じた場合は、無理をしないようにしましょう。

病気や薬などの影響がある

大きな病気や慢性的な病気にかかったことが引き金となり、うつ病になることもあります。

また、インターフェロン製剤や副腎皮質ステロイド薬など、病気の治療で使用される薬の中には、気分の落ち込みを引き起こす副作用を持つものもあり、服用中の薬の影響も考えられるでしょう。(薬剤惹起性うつ病)

過去にトラウマ経験がある(幼少期の家庭環境など)

幼少期の家庭環境は、成人になってからの精神疾患の発症リスクに影響することがわかっています。

安心できない環境で育った場合、人間関係で過度に緊張したり、自分を責めてしまうなどの傾向が見られ、これが悩みや障害となり、二次的にうつ病を引き起こすこともあります。

また、自然災害や事故、犯罪に巻き込まれた経験など、過去のトラウマ経験もうつ病の発症リスクを高める要素です。

(参考:幼少期ストレスが成熟期における慢性疼痛に及ぼす影響

【その他の要因】うつ病になりやすい人の特徴

うつ病の発症には、遺伝や性別、年代も関係しています。

遺伝:家族にうつ病の人がいるとリスクが高まる

うつ病になりやすい体質の遺伝率は30~50%とされ、家族にうつ病を経験した人がいる場合、うつ病を発症するリスクが高くなることがわかっています。

『SITH-1遺伝子』と呼ばれる遺伝子が、うつ病の発症に大きな影響を与えているといいます。

ただし、家族にうつ病の人がいるからといって必ずうつ病を発症するわけではありません。生活環境やストレス状況によって大きく左右されます。

(参考:うつ病になりやすい体質が遺伝する仕組みマンガでわかる「最新!疲労・ストレス講座」

性別:女性は男性よりもリスクが高い

うつ病は統計的に女性の方が男性よりも発症率が高く、約1.6倍多いとされています。

女性に多く見られる背景には、ホルモンバランスの変化や、妊娠・出産、更年期といったライフイベントが関係していると考えられています。

(参考:こころの病気を知る - うつ病

年代:40〜50代、高齢者はリスクが高まる

40〜50代は、仕事や家庭での責任が重なりやすい年代です。仕事のプレッシャー、親の介護、子どもの進学や独立など、複数の課題を同時に抱えることが少なくありません。

体力や回復力の低下を感じ始める時期でもあり、若い頃と同じ無理がきかなくなります。これまで問題なくこなせていたことが負担になり、気づかないうちに心が疲弊してしまうことがあるでしょう。

また、高齢になると、配偶者の死別や社会的な孤立などにより、うつ病のリスクが高まる傾向にあります。

うつ病かも?と思ったときの対処法

うつ病かもしれないと思ったら、悪化を防ぐためにもその時点で放置せず、対処法を考えることが大切です。

ここでは、いくつかの対処法を紹介します。

自己診断やセルフチェックをしてみる

「最近ずっと気分が落ち込んでいる」「もしかしてうつ病かも?」と思ったら、簡単なセルフチェックで自分の状態を自己診断してみてもいいでしょう。

セルフチェックはあくまで簡易的なものであり、正確な診断のためには医師の診察が必要ですが、受診の目安にはできます。以下は、うつ病で見られる一般的なサインです。

  • 気分の落ち込みがある
  • 好きなものに対して興味が持てなくなった
  • 疲労感や倦怠感が続く
  • 集中力が下がった
  • 睡眠が変化した(眠れない、眠りすぎる)
  • 食欲に変化が見られる(食欲が増えた、食欲が減った)

さらに詳しいチェックがしたい場合は、以下のテストも参考にしてみてください。

うつ自己診断チェックリスト

精神科や心療内科で相談する

うつ病にはさまざまな症状があり、最初は身体の不調や行動として現れるケースもあります。ストレスや疲れによるものと思い込み、本人も周囲も気付かないことが少なくありません

チェックリストで紹介した症状の他にも、気になる症状があれば一度医師やカウンセラーに相談してみましょう。

精神科や心療内科では、患者さんと相談しながら、以下のような治療方法を複数組み合わせて、うつ病の回復を目指します。

  • 精神療法(カウンセリング、心理療法)
  • 薬物治療(抗うつ薬)
  • TMS治療
  • 休養、環境調整
  • 生活習慣の改善

「医療機関を受診するほどではない」「つらいけど、まだ頑張れる」と思っているうちに、悪化してしまうこともあります。

受診した結果「うつ病ではない」とわかればそれだけでも心が楽になることがありますし、詳しい検査は身体の病気の可能性を除外するためにも大切です。

医療機関に足を運ぶのに抵抗があれば、まずはオンライン診療やオンラインカウンセリングで相談してみてもいいでしょう。

うつ病になりやすい人についてのよくある疑問

ここでは、うつ病になりやすい人についてのよくある疑問を紹介します。

Q:血液型とうつ病のなりやすさは関係ある?

血液型とうつ病の発症しやすさとの関係について、現時点でははっきりした科学的根拠はなく、特定の血液型がうつ病になりやすいとは断定できません

日本では「血液型で性格がわかる」という考えが広く知られていますが、さまざまな研究結果を総合すると、そもそも血液型性格判断に科学的な根拠はないといいます。

Q:優しい人はうつ病になりやすいって本当?

すべての人に当てはまるわけではありませんが、人を優先しがちな気の優しい人ほど、心の負担を抱えやすく、うつ病や抑うつ状態のリスクが高くなることがあります。

気の優しい人は、人間関係の衝突を避けようとして周囲に気を遣い過ぎたり、自分の気持ちを後回しにしたりしがちです。その結果、無理が重なり、ストレスをため込んでしまいます。

また、優しい人は感受性が高いことも多く、つらい出来事や悲しい出来事に人一倍強く反応してしまい、自分自身の気持ちをさらに追い込んでしまうことがあります。

Q:うつ病は予防できる?

うつ病を完全に防ぐことは難しいですが、発症リスクを下げることは可能です。うつ病予防には、以下が有効とされています。

  • 生活習慣を整える
  • ストレス管理
  • 適度な運動習慣をつける
  • 人とのつながりを持つ
  • うつ病に発展する前に早期に不調に気付く

特に、考え方の癖によって落ち込みや意欲低下など抑うつ状態に繋がっている場合、「認知行動療法(CBT)」による考え方の修正が有効です。

認知行動療法はうつ病にかかるリスクを下げるだけでなく、再発リスクも低下させることが知られています。

自分を責めてしまう、悲観的に考えてしまうことが多い場合は、専門家に相談して認知行動療法を検討してみてもいいでしょう。

(参考:うつ病・不安障害を予防する革新的認知行動療法ストレスマネジメントの開発と効果評価Can non-pharmacological interventions prevent relapse in adults who have recovered from depression? A systematic review and meta-analysis of randomised controlled trials

うつっぽいかも?と思った時点で相談してみよう

うつ病のなりやすさには性格傾向も要素の一つですが、それだけがうつ病発症の原因ではありません。

ストレスや置かれている環境、遺伝、脳内の神経伝達物質の乱れなど、さまざまな要因が複雑に絡み合っていると考えられています。

一人で考え込むと心に負担がかかってしまうため、「最近気分が落ち込んで何も楽しめない」「うつっぽいかもしれない」と思ったら、その時点で医師やカウンセラーに相談してみましょう。

忙しくて時間が取れない、実際にクリニックに足を運ぶのは緊張するという方は、オンライン診療・オンラインカウンセリングの『かもみーる』にご相談ください。

「精神科や心療内科を受診すべきかどうかわからない」というご相談でも構いません。仕事帰りの夜遅い時間に突然の予約も可能で、診断書の発行にも対応していますので、お気軽にご相談ください。

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